2018 年 7 月 のアーカイブ

原央海 18年7月15日放送

180715-05
JJ Harrison
世界のお祭り ソンクラーンフェスティバル

タイのビッグイベント「ソンクラーンフェスティバル」。
いわゆる「水掛け祭り」だ。
バケツや水鉄砲を用意して、街行く人と水を掛け合う。
期間は、毎年4月13日からの3日間と決められている。

ふざけたイベントに聴こえるが、元をたどれば、
タイ暦のお正月に仏像や年長者の手に水をかけ清める、
という慣わしから始まったそう。

ソンクラーン期間中の挨拶は、「サワディー・ピーマイ!」。
日本語でいう「あけましておめでとう!」である。
水掛けは決してストレス発散ではない。
皆で楽しむ、お祝いなのだ。

誰に対しても無礼講な水掛けも、
お坊さんと警察官にはNGなのでご注意を。
そのミスだけは、水に流すことは難しい。

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原央海 18年7月15日放送

180715-06
xanday
世界のお祭り ハルビン氷祭り

お祭りといえば夏、だけではない。
中国の「ハルビン氷祭り」。
「世界三大氷祭り」の1つである。

50万㎡を超える会場に立ち並ぶ氷の彫刻たち。
高さは40メートルにも及び、色鮮やかなライトアップ。
100年以上前から始まり、歴史も長い。

建築だけではない。
氷点下30度での寒中水泳大会や、
100メートルを超える氷のすべり台。
もう、想像の範疇を超えている。

実は日本にも「世界三大氷祭り」がある。
北海道「さっぽろ雪まつり」。
海外までは行けなくとも、
ぜひ寒くてアツイお祭りを国内で楽しんでみては?

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原央海 18年7月15日放送

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Marathon_à_Pauillac_(photo_F._FATIN)
世界のお祭り メドックマラソン

フランスの「メドックマラソン」。
42.195kmを走るフルマラソンではあるが、
どこか様子がヘンである。

参加者の大半は、仮装された衣装。
コースは、ぶどう畑とワイナリーの中。
きわめつきには、給水所に置かれるワインの数々。
そう、この場所、フランスのメドックとは、
世界的に有名なワインの名産地なのだ。

ラスト5kmでは、ワインとよく合う、
チーズや生ハム、ステーキの用意まで。
完走すると渡される1本の飲み物も、もちろんワイン…。
疲れはたまるが、お酒好きにはたまらないイベントかもしれない。

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原央海 18年7月15日放送

180715-08
郡上市観光課
世界のお祭り 郡上おどり

今日の最後に、日本の祭りも。
岐阜県郡上八幡の「郡上おどり」。
7月中旬から9月下旬まで33夜にわたって続く
日本一長い盆踊りだ。

中でも有名なのは、
8月13日からの4日間で行われる徹夜踊り。
夜から朝まで、とにかく踊りつづける。

始まりは、江戸時代。
士農工商の壁を越え混じり合うために、
城の主が「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい」
と決めたことから、始まったそう。

特別な衣装も、高価な履物もいらない。
必要なのは、楽しむ心だけ。
ぜひ今年のお盆は、徹夜で踊り明かしませんか?

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厚焼玉子 18年7月14日放送

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daniel.kakiuthi
パリ祭 その日

7月14日、パリ祭。
この日、パリでは花火が上がり、
軍隊のパレードはシャンゼリゼ通りを行進し
フランス空軍のアクロバット飛行チームが空で演技をする。

大統領はこの日のためにとっておきの演説をし、
ルーブル美術館はこの日入場無料になる。
エッフェル塔の下ではコンサートが開かれ
フランスの大部分の都市ではダンスパーティが開かれる。

おりしも観光シーズン。
街は観光客で溢れている。
まだパリに残っていた市民も
この日が終わるとバカンスに出発する。
演説のためにパリに残っていた大統領も
翌日から南フランスの別荘で
およそ1ヶ月の休暇を過ごすのが恒例らしい。

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厚焼玉子 18年7月14日放送

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パリ祭 名称

7月14日はパリ祭

パリ祭の正式名称はFête nationale française、
国民の祭りというような意味だ。
単にQuatorze Juillet、7月14日と呼ばれることもある。

日本でパリ祭と呼ばれるのは
1933年に封切られたルネ・クレール監督の映画
「Quatorze Juillet」が「巴里祭」というタイトルで公開されたことが
原因らしい。

英語圏ではBastille dayと呼ばれることもある。
この日はパリの市民がバスティーユを襲撃した日、
フランス革命の始まりの日でもあるからだ。

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厚焼玉子 18年7月14日放送

180714-03

パリ祭 亡命のパリ祭

1940年から1944年まで
ロンドンで開催されたパリ祭の記念式典がある。

ドイツ軍によってパリが陥落した1940年、
ナチスドイツに協力を表明した新政府に追われて
イギリスに亡命したフランス陸軍次官シャルル・ド・ゴールと
彼の亡命政権である自由フランス政府が行ったものだ。

このとき、ド・ゴールの亡命政権がなかったら
真っ先にドイツに降伏したフランスは
敗戦国になっていたと思われる。

ド・ゴールはイギリスからフランス本土へ向けて
徹底抗戦を呼びかけていた。
ロンドンで行われたパリ祭は
フランスは負けていないというアピールだったのかもしれない。

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厚焼玉子 18年7月14日放送

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パリ祭 歴史

1789年のこの日
パリの市民によるバスティーユの襲撃は
フランス革命につながった。
翌1790年の7月14日には大規模な記念式典が行われ
国民軍司令官のラ・ファイエット公爵とルイ16世が
憲法に忠誠を誓った。

革命の余波は長く続いた。
国王と王妃の処刑。
ナポレオンのクーデター。
王政復古。
多くの血が流された。
我々は本当に正しいことをしているのかと
疑いを持った人もいただろう。

そして1879年、7月14日を祝う祝祭が再び開かれ
1880年には7月14日を祝日にする法案が可決された。
最初のパリ祭から90年後のことだった。

市民の決起は正しかった。
あの革命は正しかったと思えるまでに
長い時間が必要だったのだろう。

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厚焼玉子 18年7月14日放送

180714-05

パリ祭 由来

日本の国はいつから始まったのだろう。
誰も答えられない。
でもアメリカならわかる。
独立戦争からだ。

フランスも同じだ。
現在のフランス共和國はフランス革命に由来している。

そのフランス革命のきっかけとなったのが
1789年のパリ市民によるバスティーユ襲撃。
だから国民はその日を祝う。

その日は7月14日。
日本ではパリ祭として知られている。

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佐藤日登美 18年7月8日放送

180708-01
百楽兎
平成の夏 100回目の高校野球

日本の夏の風物詩、高校野球。
平成最後の夏である今年は、なんと100回目の開催。
記念大会ということもあり、
過去最多の56校が出場予定だ。

それに合わせ、
優勝校に手渡される「深紅の大優勝旗」が新調された。
実に60年ぶり、3代目の旗となる。
デザインは変わらず、
真っ赤な布地に「優勝」の二文字と、月桂樹。
京都の老舗旗専門店、西岡旗製造が丹精込めて制作した。

平成最後の夏にして、100回目の高校野球。
真新しい優勝旗を手に入れるのは、どの学校か。

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