河田紗弥 18年8月12日放送
おやつの時間 〜甘いクッキーのはじまり〜
14世紀になると、お菓子としてのクッキーは
ヨーロッパにおいて当たり前の存在にまで普及し、
あらゆるスタイルで製造され、
すべての階層の人が日常的に食べるお菓子にまで進化を遂げていた。
その大きなきっかけとなったのが
キリスト教国のイベリア半島奪還を目的に行われた700年にわたる戦い
”レコンキスタ”であったと言われている。
イスラム教の国が
スペインやポルトガルがあるイベリア半島を征服したことに対する
キリスト教国の奪還事業であった。
そのため、軍隊の遠征には携帯食として
クッキーが大活躍だったのだろう。
1620年ごろには、
船旅に強いというクッキーの強みを生かし、
オランダを経て、アメリカに持ち込まれ、全米に広まることとなった。