河田紗弥 18年8月12日放送
おやつの時間 〜日本とクッキー〜
1543年。
ポルトガル人によって種子島に伝えられたのは
鉄砲だけではなかった。
クッキーも同じタイミングで、日本に伝わったと言われている。
鉄砲は瞬く間に日本全国に普及したにもかかわらず、
クッキーが庶民の間に普及するまでには
かなりの期間がかかった。
幕末時代、長崎の医師で蘭学者である柴田方庵が
水戸藩からの依頼で製法書を作って送ったという記録がはじめて。
また、薩摩藩にビスケットが納められたという記録もあるが、
どちらも兵士の食料としての扱いであり、
お菓子としてのクッキーとして普及したのは、
明治時代になってからであった。