2018 年 8 月 のアーカイブ

大友美有紀 18年8月5日放送

180805-01
Helge Fahrnberger
「遠いアフリカ」ブルキナファソ アクセス

今日はブルキナファソの独立記念日。
そこは、遠い遠い西アフリカの国。
首都はワガドゥグ。日本からの直行便はありません。

 アフリカルートは、エチオペアのアディスアベバ経由。
 ヨーロッパルートは、フランス、パリ経由。
 その他は、モロッコ、カサブランカ経由。
 バンコクからアディスアベバ経由というルートもある。

どの経由地も、映画の舞台になるような都市ばかり。
でも、ブルキナファソは?
ほとんどの人は、知らない。
スクリーンで見た国を経由して、知らない国にたどり着く。
そこで何が巻き起こるのか。
映画のような旅になりそうです。

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大友美有紀 18年8月5日放送

180805-03
ik Schuiling
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 世界遺産

今日、8月5日は、ブルキナファソの独立記念日。
西アフリカの内陸の国です。
日本からブルキナファソを訪れる人は、そう多くない。
ブルキナファソには、ふたつの世界遺産があります。
ひとつは「W(ドゥブルヴェ)=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体」。

 ドゥブルヴェとは「W」のフランス語読み。
 国立公園内を流れるニジェール川が、
 Wの形に蛇行して流れていることから名付けられた。

「W(ドゥブルヴェ)=アルリ=ペンジャリ国立公園複合体」は、
ブルキナファソ、ニジェール、ベナンの3国にまたがっています。
最初にニジェールの「W」国立公園が世界自然遺産に登録。
その後、10年近くが過ぎ、2017年にブルキナファソの「アルリ国立公園」と
ベナンの「ペンジャリ国立公園」も登録されます。新しい遺産です。

もうひとつは、ロロペニの遺跡群。
14世紀から17世紀にかけて金の採掘や精錬で栄えた地域。
石壁に囲まれた、砦のような集落跡。

 作られたのは、少なくとも1000年近く前。
 けれど誰が何のために作ったのか、明らかにはなっていないらしい。

自然と謎。それだけでもブルキナファソを訪れる理由になりそう。

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大友美有紀 18年8月5日放送

180805-04

「遠いアフリカ」ブルキナファソ 白い呪術師

今日、8月5日は、ブルキナファソの独立記念日。
西アフリカの内陸の国。
ほとんどの人は知らない国。
でも、サッカーファンなら、知っているかもしれません。
それは、トルシエ監督。
1997年にブルキナファソの代表監督を務めました。
そして、翌年のアフリカ・ネーションズカップで、
ブルキナファソ代表を4位に導いたのです。

 それまでほとんど無名に近かった国を
 アフリカ第4位に押し上げたトルシエは
 白い呪術師と呼ばれていました。
 
ブルキナファソは、2017年の
アフリカ・ネーションズカップで
史上初の第3位を獲得します。
白い呪術師が去って、20年近くが経っていました。

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大友美有紀 18年8月5日放送

180805-06
CIFOR
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 千葉県白井市

千葉県の北部に位置する白井市(しろいし)。特産品は梨。
ここに「日本ブルキナファソ友好協会」があります。
貧困や病気に苦しむブルキナファソの人たちを
救済するために設立された民間活動団体です。
代表の松山倫政(のりまさ)は、
学生時代に知り合ったブルキナファソの友人と
文通を重ねるうちに支援を計画するようになったといいます。
 
 ブルキナファソの人たちは正直で勤勉、
 争いごとが嫌い。どこか日本人に似ている。
 
西アフリカの内陸の国、ブルキナファソに
診療所を作り、学校を作り、井戸を作り、
そのほかの支援も続けています。
今日、8月5日はブルキナファソの独立記念日。

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大友美有紀 18年8月5日放送

180805-05

「遠いアフリカ」ブルキナファソ/国名変更

今日は、西アフリカの国、ブルキナファソの独立記念日。
けれども、1960年に独立してからも、
クーデターの絶えない国でした。
1983年、第5代大統領に就任した
トーマス・サンカラは、
国民本位の政治をしようと考えました。
最初に変えたのは国名。それまでのオートボルタ、
ボルタ川の上流という意味の国名から、
ブルキナファソ、高潔な人々の国という名にしたのです。

 今の国旗もそのときにつくられました。
 上半分は赤、革命。下半分は緑、希望と豊かさ、
 そして中央にある黄色い星は、国の宝である
 鉱物資源をあらわしています。

その国名を体現するように、
サンカラ大統領が自ら汚職や腐敗を否定し、
質素に暮らしたのです。

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大友美有紀 18年8月5日放送

180805-07
CIFOR
「遠いアフリカ」ブルキナファソ シアバター

今日は、西アフリカの国、ブルキナファソの独立記念日。
美容に関心のある人なら、知っているかもしれない。
ブルキナファソは、シアバターの原産国です。
顔にも、身体にも髪にも使える保湿クリーム、
シアバターは、ブルキナファソにある「シアの木の実」から作られています。
南フランスのスキンケアブランドの創業者が、
シアの木と出会ったのは1980年代。

 女性だけが触れることのできる神聖な木があるという。
 その実を拾うのも、絞るのも、売るのも女性だけ。

シアの木は、ウーマンズゴールドと呼ばれるそうです。
ブルキナファソの女性の宝が、
世界中の女性を潤す宝になっていきます。

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大友美有紀 18年8月5日放送

180805-08
Rita Willaert
「遠いアフリカ」ブルキナファソ 2つの祭典

今日は、ブルキナファソの独立記念日。
西アフリカの内陸にある、あまり知られていない国。
日本の約70%の国土を持ち、人口は約1800万人。
60以上の部族。失業率は3%。
主な輸出品は、金と綿と胡麻。
この国には2つの文化の祭典があります。

 偶数年の10月に開催される国際工芸見本市。
 各部族の伝統工芸品、木の彫刻やろうけつ染め、
 銀細工を目当てにアフリカ各国から人が訪れます。
 奇数年の2月に開催される、パン・アフリカ国際映画祭。
 40年以上の歴史があり、多くのアフリカ出身の映画監督が
 ここで注目を浴び有名になっていきました。
 
今年は偶数年、そして来年は奇数年。
秋の休暇か、冬の休暇に、遠い遠い西アフリカの国、
ブルキナファソを訪れるのもいいかもしれません。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

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花火について 割物

打ち上げ花火の代表的な形を割物と呼び、
「菊」と「牡丹」の2種類に分けられる。

「菊」は、中心から外に向かって長く尾をひく。
一方「牡丹」は、開花したらすぐ、特定の色になっている。
それは、花火玉の中に「引き」という火薬の層があるかないかの違いだそうだ。

余韻の残る花火がいいか、潔くパッと消える花火か。
そんなことを考えながら眺める夜空も、いいものだ。

今日8月4日は、
全国で多くの花火大会が開催される。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

180804-02

花火について 工程

花火の玉の中には、
2種類の火薬が詰められる。
ひとつは、花火を爆発させるための「割火薬」。
もうひとつは、光や色を発する火薬で、「星」と呼ばれる。
割火薬と星の間には、
お互いが混ざらないように「間断紙」という和紙を挟み、
さらに全体を「玉皮」という丈夫な紙で包み込む。
もちろん、ほとんど手作業で行われる。

花火は、夏の夜に一瞬で消えてしまう
日本の伝統工芸品なのだ。

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佐藤延夫 18年8月4日放送

180804-03

花火について 浮世絵

江戸時代の錦絵を見ると、
当時の花火の様子を知ることができる。
たとえば、五雲亭貞秀による
「東都両国ばし夏景色」。
何艘もの船が隅田川を埋め尽くし、
いたるところに出店があり、
橋の上には人の群れ。
しかし、一晩に点火される花火は、
わずか20基くらいだったという。
時代は変わり、
今では2万発、3万発も珍しくない。
浮世絵師が見たら、さぞ驚くことだろう。

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