大友美有紀 18年9月2日放送
ロシアの昔話 どこか知らんがそこへ行け、なにか知らんがそれをもってこい
ロシアの昔話
「どこか知らんがそこへ行け、なにか知らんがそれをもってこい」。
なんとも無責任な題名だ。
これは皇帝がりりしい若者を遠ざけるために言った言葉。
皇帝は若者が破滅するだろうと思ったのだ。
けれど若者は皇帝の知らない道を見つけ、知らない何かを探し出す。
若者は森に入って、キジバトを見つける
キジバトは、自分を殺さないで、家にもって帰って
窓辺におけ、という。そしてうとうとしたら
右手で思いきりぶてと。
はたして若者が思い切りぶつと、
キジバトはこの世のものとは思えぬ美しい娘に変わる。
荒唐無稽な題名と意外すぎる展開。
ロシアの昔話は、奥が深い。