佐藤理人 18年9月22日放送
フロンティアーズ 「リビングストンと暗黒大陸」
1840年、デヴィッド・リビングストンは
27歳でアフリカにやってきた。
当時、アフリカは欧米人にとって未開の地。
疫病と猛獣がはびこる暗黒大陸だった。
彼はカヌーや牛の背中に乗り、
キリスト教の伝導と医療活動に精を出した。
行く先々で目にしたもの。
それはアラブやポルトガルの商人たちの奴隷売買だった。
奴隷たちの悲惨な実情にショックを受けた彼は、
生々しい報告でヨーロッパの世論を沸き立たせ、
奴隷廃止運動に火をつけた。
彼の武器は強い信仰心と薬箱、そして偏見のない態度だった。