京浜にけ
台風
9月は台風の季節。
台風の恩恵のひとつに「洗う」と言う役割がある。
台風で川が増水すると、濁った水があふれているが
その後は見違えるほどキレイになった川底が見える。
川底のゴミやヘドロ、
石についたコケもさっぱりと洗い流されている。
毎年産卵にくる鮎も
四万十川の青海苔も
台風で洗われた石がないと繁殖できない。
台風が去った夜に星を見ると
いつもより多いことに気づくだろう。
台風は空気も洗ってくれるらしい。
京浜にけ
台風
9月は台風の季節。
台風の恩恵のひとつに「洗う」と言う役割がある。
台風で川が増水すると、濁った水があふれているが
その後は見違えるほどキレイになった川底が見える。
川底のゴミやヘドロ、
石についたコケもさっぱりと洗い流されている。
毎年産卵にくる鮎も
四万十川の青海苔も
台風で洗われた石がないと繁殖できない。
台風が去った夜に星を見ると
いつもより多いことに気づくだろう。
台風は空気も洗ってくれるらしい。
tetsukun0105
台風
9月は台風の季節。
台風の恩恵のひとつに「まぜる」と言う役割がある。
台風によって海の底の冷たい水と
表面の温かい水がまざりあい、ほどよい水温になるし、
酸素が足りない深海に酸素を供給する。
何年かまえに台風が来なくて海水の温度が上がり、
沖縄の珊瑚が死滅するという危機があった。
珊瑚が死んでしまうと、そこで暮らす生き物たちも
生存の危機を迎える。
珊瑚礁は台風に守られているのだ。
松岡明芳
台風
9月は台風の季節。
台風の恩恵のひとつに「運ぶ」と言う役割がある。
土砂を運び、海に砂浜をつくる。
赤道の熱エネルギーを温帯地方に運ぶ。
身近なことで言えば、川沿いに咲く彼岸花。
彼岸花は必ず人里に咲く。
もし人里離れた川沿いに咲いている彼岸花があれば
上流の村から土砂に混じって流されたと思っていいそうだ。
木や草の種を思いがけない遠くへ運ぶのも台風だ。
海から顔を出したばかりの新しい島に
いつの間にか草が生えている。
虫も台風の風に乗ってやってくる。
*- mika -*
月と、月見草
月見草という花がある。
夜にひっそりと咲く姿から、
誰が思ったのだろうか、
密やかな恋、という花言葉をもっている。
しかし、月見草は、ひかげを好むわけではない。
他の花と同じように、あかるいひなたを好むのだ。
それなのに、いざ咲くとなると、夜を選んでそっと咲く。
多くの花が太陽に恋をしているとするならば、
月見草は、月に恋しているのだろう。
明日はお月見。
誰を想って、空を見上げてみましょうか?
bobfamiliar
月と、海
餅つきをするウサギの形や、
立派なはさみのカニの形。
女性の横顔だという人もいれば、
本を読むおばあさんだという人もいる。
月の模様は、昔から、
さまざまに例えられてきた。
ギリシャの先人が空を見上げて星座を描き出したように、
多くの人が一度はその目を細めて考えたことがあるだろう。
月の模様をつくり出しているのは、
月の表面にある高低差。
黒っぽく見える低い平原には、名前がついている。
美しいその名は「月の海」。
万物の母である海は月にあってなお、
私たちの想像力をも育ててくれているというわけだ。
明日はお月見。
久しぶりに見上げてみては、いかがですか?
Yohei Yamashita
月と、月見うどん
十五夜が近づくこの時期、
「月見」を冠した食べ物が街をにぎわす。
その元祖といえば、月見うどんや月見そば。
夜空に群がり立つ雲「群雲」を見立てた海苔をうどんやそばの上に敷き、
生卵を割り入れて汁と薬味を添える。
もともとは海苔と卵がセットで「月見」だったが、
今は卵だけで成立することが多い。
ちなみに、鍋焼きうどんに落とされた卵は
火が通って黄身が見えづらくなるため、「月見」とは呼ばない。
明日はお月見。
ご一緒に、海苔と生卵を乗せたうどんやそばはいかがですか。
月と、タロット
タロット占いに使われるカードに、「月」が描かれている一枚がある。
太陽にも見える月が描かれ、地上に月光が降り注ぐ。
その下には塔のような建物と、
月に向かって吠える二匹の犬、そして水際にいるザリガニ。
一見神秘的な絵柄だが、実はカードとしてはあまり良い意味ではない。
正位置で出ると不安や変化、迷いを表しており、
それゆえカードのなかの犬は恐怖で吠えているという。
しかし、月のカードが逆位置で出た場合は
その不安な状況から脱却できるというお告げ。
もちろん、その結果をどう受け取るかはあなた次第だけれど。
明日はお月見。
タロット占いをしながら月を見上げる、
というのもいいかもしれません。
月と、Fly me to the moon
月を歌った名曲、“Fly me to the moon”。
1954年のリリース以来、さまざまなアーティストがカバーしているが
最も有名なのはフランク・シナトラのバージョンだろう。
シナトラが曲を発表した1960年代、アメリカは「アポロ計画」の真っ只中。
「私を月に連れていって」と歌うこの曲と時代がマッチした。
テーマソングのように歌われた”Fly me to the moon”は
アポロ10号・11号に積み込まれ、
宇宙飛行士たちは月に向かいながらシナトラの歌声に耳を傾けた。
明日はお月見。
シナトラと一緒に月を見るのはいかがですか。
月と、太陽
月の直径は約3千5百キロメートル。
太陽の直径は約140万キロメートル。
地球から月までの距離はおよそ38万キロメートル。
地球から太陽までの距離はおよそ1億5千万キロメートル。
月よりも400倍大きい太陽は、
月よりも400倍地球から離れているため、
地球から見ると月と太陽はほぼ同じ大きさに見える。
皆既日食が起こるのもそのため。
これはただの偶然。
ただの偶然だけれど、私たちには奇跡に思える。
明日はお月見。
月と、模様
月が自転する周期は約27.3日。
月が地球を回る周期も約27.3日。
月の自転周期と公転周期は完全に一致しているため
地球のどこから見ても、月は同じ面を向いている。
そのためだろうか、月の模様が何に見えるかは
古今東西の人々の関心を集めてきた。
日本では餅をつく兎。
中国では不老不死の薬をつくる兎。
ベトナムでは木ノ下で休む男性。
ロシアでは少女。
アラビアでは吠えるライオン。
明日はお月見。
大昔から世界中の人々が見てきた月の模様を
ゆっくり眺めてみませんか。
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