星のはなし 冥王星
水金地火木土天冥海
あれ?自分が習ったものと違う、と思われた方もいるかもしれません。
地球から48億kmも離れた冥王星にまつわる壮大な物語。
冥王星が発見されたのは1930年。
1979年から1999年までは海王星よりも太陽に近いところを
まわっていたため、当時の学校の授業では
<水金地火木土天冥海>という順番で惑星を覚えた。
しかし今現在、学校で習うのは<水金地火木土天海>。
外側に次々と新しい天体が発見されたことや、
冥王星のサイズや質量が思いのほか小さかったこともあり、
国際天文学連合によって「惑星ではない」と定義されたのだとか。
そんな冥王星までたどり着いた小型探査機がある。
名前はNew Horizons。太陽電池ではなく原子力電池を搭載し、
8GBのメモリで写真を記録。奇しくも冥王星が惑星ではないとされた
2006年に地球から打ち上げられ、9年半かけて冥王星に接近。
何度かトラブルに見舞われながらも、多くの写真を撮影・送信。
New Horizonsには、冥王星を発見した天文学者の遺灰も載っていて
今もなお宇宙空間を飛びつづけている。