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ちょっと不思議な「いただきます」 〜トマト〜
時は、大航海時代。
ジャガイモやトウモロコシ、唐辛子などともに
新大陸から旧大陸に伝わったのがトマト。
しかし、猛毒をもつベラドンナに似ていたため、
当時、毒を持つ植物と信じられ、食用にされなかったという。
この誤解を解いたのは、
飢餓に苦しむ南イタリアの青年であった。
空腹に耐えかねた青年は、
トマトを食べてみたところ、
毒がないどころか、美味しいことを発見した。
こうして、トマトは、
地中海沿岸の南ヨーロッパを中心に広まっていき、
マルタの主要農産物のひとつになっていった。