文字の日「チェロキー語」
アメリカ先住民族のチェロキー族に、
シクウォイアという銀細工師がいた。
白人と交流があった彼は
「文字」という概念に触れ、感銘を受ける。
そしてめざしたのは、
文字を持たないチェロキー語の
読み書きを可能にすること。
苦労の末に完成したのが
85文字の「チェロキー文字」。
形はアルファベットやアラビア数字にも似ているが、
表す音はまったく違う。
シクウォイアは既存の文字を参考にしたが、
それらを理解することはできなかったためだ。
ひとりの力で民族に文字体系をもたらす。
後にも先にも例のない偉業である。