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「低い山・近い山」 新宿区・箱根山
山手線内で一番高い山は、箱根山。
新宿の戸山公園内にある。標高44.6メートル。
江戸時代、尾張藩の下屋敷があった場所。
二代藩主の徳川光友が庭園を造った際、
池を掘った土でつくった築山。人工の山だ。
当初はお椀を伏せたような形で
玉円峰(ぎょくえんぽう)と呼ばれていた。
のちに庭園のなかに、宿場風の町家が並び、
ここを小田原宿に見立てて
箱根山と呼ばれるようになった。
駒下駄で越すハ御庭の箱根山
文化5年、1807年の川柳にも詠まれている。
頂上まで登ると、登頂証明書がもらえる。
気軽に越せる「天下の険」だ。