Photo by Andrey Câmara on Unsplash
種の起源
バナナの遺伝子と、
ヒトの遺伝子。
その約60%は共通しているという。
全ての生物は、
一種、あるいはほんの数種の祖先から
進化したもの。
チャールズ・ダーウィンは
『種の起源』の中で、そう論じた。
運が良いのか、悪いのか。
わたしたちは
バナナにならず、ヒトになった。
Photo by Andrey Câmara on Unsplash
種の起源
バナナの遺伝子と、
ヒトの遺伝子。
その約60%は共通しているという。
全ての生物は、
一種、あるいはほんの数種の祖先から
進化したもの。
チャールズ・ダーウィンは
『種の起源』の中で、そう論じた。
運が良いのか、悪いのか。
わたしたちは
バナナにならず、ヒトになった。
種の起源
戦争でも、天変地異でもなく、
一冊の書物が、
世界をひっくり返すことがある。
159年前のきょう、11月24日。
チャールズ・ダーウィン
『種の起源』が出版された。
その直筆原稿が
ウェブサイト darwin-onlineで
公開されている。
一冊の革命を見よ。
©️ Linda Hall Library
種の起源
1831年、ダーウィンは
イギリス軍艦ビーグル号に乗った。
生物学史上、最も重要な航海となる。
絶海のガラパゴス諸島で、
フィンチという鳥を見て、
ダーウィンはショックを受ける。
くちばしの形状が、島ごとに異なっていたのだ。
島によって違う餌を捕まえやすいように。
これは神様が、最初から島ごとに創造した鳥なのか。
それより、島ごとに独自に進化した結果ではないか。
そんな疑問が、
進化論『種の起源』の着想につながった。
種の起源
われわれは、どこから来たのか。
この世の全ては、神様が創造したもの。
というキリスト教的な考えは、
根強く信じられていた。
この神の創造説を、
真っ向否定するダーウィンの進化論
『種の起源』は衝撃だった。
英国国教会は、激しく非難した。
サルの祖先と一緒にするな!
ダーウィンは皮肉った。
この理論が受け入れられるのには、
種の進化と同じだけの時間がかかりそうだ。
ようやく150年後、英国国教会は
これまでの誤りをダーウィンに謝罪した。
ダーウィンの予想よりは早かったが。
Photo by Franck V. on Unsplash
種の起源
人は神になろうとするのか。
人工知能や生命工学など、
テクノロジーの進化が止まらない。
膨大なビッグデータをさらに膨張させながら、
遺伝子を組み換え、臓器を再生し、
不老不死へ近づくのか。
ダーウィンが『種の起源』を
発表してから159年。
どこかで新しい種の起源が
もう始まっているのかもしれない。
わたしたちは、
ほんとうに進化しているのか。
それとも、退化し、滅びるのか。
Copyright ©2009 Vision All Rights Reserved.