靴のはなし ハイヒールのルーツ
ハイヒールというのは、
おでこにキスされた女性が発明したもの。
そう言ったのは、アメリカの作家、クリストファー・モーレー。
なんてロマンチックな言葉だろう。
しかし、実際のルーツには諸説あり、
ファッションとしてのハイヒールが生まれたのは16世紀のこと。
太陽王と呼ばれたルイ14世が
背を高く見せるために履きはじめ
脚線美を競うのに欠かせないアイテムに。
「ルイヒール」と呼ばれたその靴が
今のハイヒールの原型となる。
意外にも女性の靴として
定着したのは20世紀に入ってから。
足元を魅せるファッションの広がりとあわせて、
ハイヒールは世界に広まっていく。
コツコツと鳴る高い音。
あぶなげでセクシーな曲線美。
ハイヒールは、もはや女性そのものより
女の魅惑を秘めている、かもしれない。