茂木彩海 18年11月25日放送
靴のはなし 世界で一番古い靴
10年前、アルメニアの洞窟で
5500年前の革靴が発見された。
靴の底には断熱材と思われる草が敷き詰められ
パーツは皮ひもでしっかり縫い合わされ、
贅沢にも牛の一枚皮で作られていた。
あまりに現代的なデザインが、学者たちを驚かせた。
靴のサイズは24.5センチ。
当然、誰が履いていたのか気になるところだが、
時代背景からメソポタミア文明を築いた
シュメール人ではないかと考えられている。
ところがこのシュメール人、
高度な文明を持つものの民族系統が不明の謎の民族。
靴作りの技術をいったいいつ、どこで、どうやって学んだのか。
毎日履く靴にすら、謎は多い。