茂木彩海 18年12月23日放送
ryanacandee
愛のことば 熱帯に暮らす小鳥の場合
青い背中に、細いしっぽ。
まるで帽子をかぶったかのような赤い頭がかわいらしい
熱帯に暮らす鳥、オナガセアオマイコドリ。
体長10センチほどのこの小鳥は、愛の言葉をダンスで伝えるのだが
1羽のメスに対して、2羽のオスでダンスをする決まりがある。
この2羽のオス、実は厳しい師弟関係を結んでおり、
弟子入りまでに8年、
師匠になって、自分がプロポーズできるようになるまで
さらに10年もの年月がかかるという。
弟子は師匠のプロポーズを見ながら愛の言葉を学び、
弟子入り前の若いオスたちは、プロポーズの様子を見学しながら
暇さえあればダンスの練習を欠かさない。
彼らの苦労と比べれば、同じ生き物として
好きな時に好きなだけ愛の言葉をささやけるというのは
案外幸せなことなのではないだろうか。
愛のことばは、人間だけに与えられた、
謳歌すべき特権のひとつなのである。