厚焼玉子 18年12月30日放送
年末初演の物語
ブルックナーの交響曲第7番は
はじめて初演が成功した交響曲として知られる。
ちなみに1番の初演は1868年、
3番は1877年だったが、
演奏会が終わったときに観客がほとんど残っていなかった。
6番は1883年、二楽章と三楽章だけが演奏された。
このときブルックナーはすでに59歳だった。
そしてやっと7番である。
1884年12月30日、
60歳のブルックナーは、はじめて好評のうちに初演を終え、
シンフォニーの作曲家として
老年のデビューを果たすことができたのだ。