星合摩美 19年1月13日放送
kadluba
酒の肴 ぬき
蕎麦屋で酒を楽しむ江戸っ子の、粋な肴といえば「ぬき」。
蕎麦を抜いたものを意味する略語で、
中でも人気は、天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いた「天ぬき」だ。
かつお節が香る熱々のつゆと天ぷらを肴に、酒を楽しむ。
「天ぬき」が生まれた背景には、
酒を飲んでいる間に蕎麦が伸びるのを避けるため、という説もあるが、
腹が膨らむつまみはよろしくないという、酒飲みの美学もあるのだとか。
ところで、蕎麦屋で蕎麦のない「ぬき」を頼むのは失礼に当たることから、
注文が許されるのは10年通った常連だけ、という話もあるようです。