夫婦いろいろ 牧野富太郎
植物学の父と言われる牧野富太郎は、
28歳のとき、2度目の結婚をした。
東京大学の研究室へ向かう途中、
よく立ち寄った菓子屋の看板娘が相手だった。
名前は壽衛子。
当時18歳で、富太郎に好意を持っていたという。
数十年にわたり夫の研究費を稼ぎ、
ときには借金取りから匿い、
富太郎の研究を支え続けた壽衛子だが、
56歳の若さで先立ってしまう。
富太郎は、新種の笹に「スエコ笹」と名付けた。
谷中にある彼女の墓碑には、こんな言葉が刻まれている。
家守りし 妻の恵みや 我が学び 世の中に あらん限りや スエコ笹
今日、2月2日は、夫婦の日。
大切な人に、感謝の気持ちを伝えましょう。