James Z
畑のはなし 豊作の予祝
日本中が桜の花に、
心を浮き立たせる今日この頃。
満開の桜を愛でながら人々が集うお花見には、
古来からある意味がこめられていた。
予習の「予」に「祝う」と書いて、「予祝(よしゅく)」。
お花見は秋の豊作を前もって祝う、
まさに予祝の儀礼だったという。
畑や田んぼに種を蒔いたばかりでも
桜の花を稲の実りに見立て
今年も豊作でよかったと、みなで集って歓び合う。
まるで本当にかなったかのように
心から祝うことで、
願いを現実に引き寄せるのだ。
そんな予祝の意をこめて
今年のお花見は、念願の夢が花開く、
未来の予習をしてはどうだろう。