2019 年 4 月 27 日 のアーカイブ

福宿桃香 19年4月27日放送


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平成よ、ありがとう。 「平成元年」

平成の時代が始まったのは、1989年のこと。
当時まだバブル崩壊前だった日本では、
肩パッドや丸メガネ、太眉に赤リップなど
派手で押しの強いファッションが定番であった。

その後はカリスマのスタイルをみんなが真似した90年代、
そして、自分らしさを重視するようになった2000年代がつづく。

2019年現在、日本では再び太眉赤リップの時代が訪れ、
今年のパリコレには、バブルの再来を思わせる肩パッドも登場している。
平成と令和のはじまりは、案外、似ているのかもしれない。

平成よ、ありがとう
いよいよ、令和へ。

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仲澤南 19年4月27日放送


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平成よ、ありがとう。 「平成5年」

平成5年の女子高生にとって、
ポケベルは必需品だった。
数字や簡単な文字を受信できる、
小さな無線受信機だ。

人気に火をつけたのは、「語呂合わせ」。
平成5年当時のポケベルは、
数字しか送ることができなかった。
そのため女子高生たちは、
語呂合わせでメッセージを送ったのだ。
428で「渋谷」
724106で「なにしてる?」…。

そんなポケベル、
平成の時代が幕を閉じるのを追うかのように、
今年9月にサービスを終了する。
010…令和の時代には、
果たしてどんなコミュニケーションツールが
生まれるのだろうか。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。

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藤本宗将 19年4月27日放送



平成よ、ありがとう。 「平成9年」

平成は「破綻」の時代でもあった。
上場企業の倒産は200件を超え、昭和の3倍のペース。

その象徴的な年が平成9年だ。
11月3日、三洋証券が破綻。
同じ月に北海道拓殖銀行・山一證券・徳陽シティ銀行が
連鎖するように破綻し、
多くの銀行で取りつけ騒ぎまで起きた。
護送船団方式によって守られてきた
「金融機関はつぶれない」という神話の崩壊だった。

以後さまざま々な改革が行われ、いまも模索は続く。
それは日本経済を鍛え直す過程だという
見方もできるかもしれない。

平成は失われた時代だったのか。
次の成長への準備期間だったのか。
それを決めるのは、これからを生きる私たちだ。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。

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村山覚 19年4月27日放送


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平成よ、ありがとう。 「平成10年」

音楽を聴きたいという気持ちは
いつの時代も変わらないが、
音楽メディアは次々と変わってきた。

レコード盤、カセットテープ、CD、MD、
近頃では定額制のストリーミング配信や
動画サイトで聴くという音楽ファンも多いだろう。



音楽CDが最も売れた年は、平成10年。
ミリオンセラーのアルバムが25枚、シングルも14枚。
1年間に約4億5717万枚ものCDが飛ぶように売れた。
家で、車で、たくさんのCDが山積みになっているのが
当たり前の光景だった。

20年の時が流れ、今ではCDを一切買わない、
借りないなんて人も増えている。音楽チャートのランキングも、
CDが売れた枚数だけでなく、ダウンロード数や
ストリーミングの再生数を合算するようになった。

モノを所有して積み上げる時代から、モノを持たない時代へ。

そういう意味で考えると「ラジオから流れる音楽」というのは
とても現代的なものに思えてくる。大正14年から始まった
ラジオ放送は、次の時代も、いい音楽を皆さんにお届けする。



平成よ、ありがとう。

いよいよ、令和へ。

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永久眞規 19年4月27日放送



平成よ、ありがとう。 「平成13年」

たった30年ちょっとの平成で、
めまぐるしく変化したものがある。

それは東京の改札事情だ。

自動改札が東京に導入されたのは、平成2年。
大阪からなんと約20年遅れてのことだった。

しかし、その遅れを取り戻すかのように
JR東日本で開発されたものがある。

平成13年、「Suica」の誕生である。
自動改札の導入からその間たったの10年。

人力から、自動、さらにその先へと、
JR東日本はものすごい速さで駆け抜けていった。

それから約20年。
このカードが、私たちの支払い方や暮らし方まで
変えてしまうなんて、誰が想像しただろう。

平成よ、ありがとう。
いよいよ、令和へ。

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