田中真輝 19年5月19日放送
葱
梅の花
五千円札の新しい顔になるのは
日本の高等女子教育に尽力した津田梅子。
日本初の高等女子教育を目指して津田が
創設した「女子英学塾」、後の「津田塾大学」だったが、
彼女が現場への介入を嫌って外部からの資金援助をほとんど
断ったため、その経営は困難を極めた。
しかし、津田は実学重視の教育方針を貫き通す。
授業中の津田は、突進するように動き回り、
机をバンバンと叩きながら討論し、また
ときには豪快にハハハと大笑いすることも
あったという。
第1期の卒業生8名は、卒業にあたって
津田にある歌を送っている。
雪霜のうちに さきがけ匂ふ 梅の花の そのみさをこそ いとゆかしけれ
津田梅子の凛とした美しさを称えた歌には、
深い感謝の気持ちが宿っている。