佐藤日登美 19年6月9日放送
Nam2@7676
梅雨 移り気な紫陽花
花言葉は「移り気」「浮気」「無常」。
やや手厳しい言葉が並ぶこの花は、梅雨の季節を彩る紫陽花。
もちろん気ままに色を変えているわけではなく、科学的根拠がある。
ひとつは土の性質。
土壌がアルカリ性だと赤やピンク色に、酸性だと青色の花が咲く。
なんだか小学校の理科の実験を思い出す。
花開いたあとは紫陽花の中の色素が分解され、青や赤紫色に変化する。
これは、いわゆる老化現象と言える。
そんな紫陽花の事情を知ってか知らずか、
歌人・正岡子規はこんな句を詠んでいる。
紫陽花や 昨日の誠 今日の嘘