KYR
雨に咲く花 夏椿
夏椿は6月、椿に似た白い花を咲かせる。
花の時期は短いが、木そのものが美しい上に
新緑も秋の紅葉も鑑賞に値する。
ひとつ残念なことがあるといえば、
花が1日で落ちてしまうことだ。
夏椿はお寺でよく見かけるが
これには理由がある。
仏教の聖なる木「沙羅」の代用品として
日本では夏椿が植えられていたらしいのだ。
沙羅の木と夏椿が似ているかというと
ちっとも似ていないから不思議だ。
KYR
雨に咲く花 夏椿
夏椿は6月、椿に似た白い花を咲かせる。
花の時期は短いが、木そのものが美しい上に
新緑も秋の紅葉も鑑賞に値する。
ひとつ残念なことがあるといえば、
花が1日で落ちてしまうことだ。
夏椿はお寺でよく見かけるが
これには理由がある。
仏教の聖なる木「沙羅」の代用品として
日本では夏椿が植えられていたらしいのだ。
沙羅の木と夏椿が似ているかというと
ちっとも似ていないから不思議だ。
jillyspoon
夏至の話 リトアニア
今日は、夏至。
日本で暮らしていると、何気なくすぎていく一日。
しかし、寒く厳しい冬が続く国では、
太陽と長く共に過ごせる夏至は、とても大切な一日。
バルト三国のひとつ、リトアニアでは
自然の力が最高潮になる日で、
様々な奇跡が起こるとされている。
なかでも素敵な習わしをひとつ紹介したい。
未婚の女の子が夏至の早朝に朝露で顔を洗い、
もう一度眠りにつくと、
夢の中で未来の夫に出会えるそうだ。
貴重な太陽のパワーがこもった朝露がもたらす
神秘的な力。本当に夢でだれかに出会えたら、
運命を感じてしまいそうである。
yujanlee
夏至の話 中国
今日は、夏至。
中国では、夏至は麦の収穫の時期にあたる。
清の時代までは国民の祝日にもなっていたほど
古くから中国人は夏至を大切にし、
収穫を祝い、豊作を祈り続けてきた。
今もつづくお祝いのひとつが、麺を食べること。
北の地域では大滷麺(ターローメン)や炸醤麺(ジャージャーメン)。
南の地域では陽春麺(ヤンツンメン)、肉絲麺(ルースーメン)、
三鮮麺(サンチャオメン)と、
すきな麺を食べながら収穫に感謝する。
昼間の時間が一番長い日に長い麺を食べることで
長寿を願う意味もあるのだという。
ちなみに冬至には、ワンタンを食べるそうだ。
ぜひ今年の夏至と冬至は、中国風にお祝いしてみたい。
Sara E dk
夏至の話 デンマーク
今日は、夏至。
冬が長いデンマークの人たちにとって
夏の訪れを感じることができる夏至祭と、
ちょうど半年後のクリスマスは
一年の区切りとなる大切な一日だそうだ。
デンマークの夏至祭に欠かせないのは、
焚き火と魔女の人形。
夏至の日に魔女たちが集まって会議を開く
という言い伝えがあるため、
街にやって来られたら大変、ということで
大きな焚き火で魔女の人形を燃やし、
北の山に追い返すという風習がある。
燃やされる魔女がちょっと気の毒だが、
もっと気の毒なのは
ノルウェーやスウェーデンの人たち。
デンマークの北に位置するため、
この風習に眉をひそめているらしい。
夏至の話 オーストラリア
今日は、夏至。
日本では、いよいよ本格的に夏の暑さを感じ始める。
一方、南半球では季節が逆。違和感を覚えるかもしれないが、
冬に夏至を迎えることになる。
夏至という言葉を定義したのは、北半球の学者たち。
彼らは当時、南半球の存在も、地球が丸いことも
知らなかった。そのため、自分たちが暮らす
地域の季節に合わせて「夏の至り」と定義した。
同じ時期に真逆の季節を迎える地域があるとは、
つゆほども思わなかっただろう。
天文学的には地球上どこでも「夏至」なのだが、
オーストラリア人は、12月頃の日が高い一日を
夏至と呼び、今日は冬至と呼ぶのが一般的だという。
南半球の人と話すときには、
6月の話なのか12月の話なのか、確認が必要そうだ。
www.Stonehenge.News
夏至の話 イギリス
今日は、夏至。
太陽がいちばん高く昇るこの日は、
昔から神聖なものとして祝われてきた。
イギリスでも、夏至の日に
数万人が詰めかける場所がある。
それがストーンヘンジ。
中心にある祭壇石に朝日が差し込む光景を、
特別に遺跡の中で見ることができるのだ。
神々しい体験、と言いたいが
実際は日の出を待つあいだお祭り騒ぎ。
なかには泥酔して石を傷つける輩さえ現れる始末。
業を煮やした管理者側は
とうとう規制に乗り出した。
アルコール禁止。
寝袋禁止。
キャンプ禁止。
でも案外、古代人たちも
羽目を外して大騒ぎしていたのかも。
Kanko*
備えの和菓子
今日は和菓子の日。
しっとりと甘い、羊羹。
その魅力は美味しさだけではない。
少量で高カロリー。
常温で長持ち。
加熱の必要も無し。
嚙み切れる柔らかさなので、
お箸を使わずに食べられる。
しかもポロポロこぼれない。
羊羹は、非常食にもぴったりなのだ。
万が一は起きないに越したことはないが、
備えあれば憂いなし。
もしもの時に、いつもの甘さ。
賞味期限を確認して、
防災バッグに入れてみませんか。
yoshing_BT
弁慶とどら焼き
今日は和菓子の日。
日本人が大好きな
和菓子のひとつが「どら焼き」だ。
その丸い形。
しっとりとした茶色の生地に
包まれた甘いあんこ…
こしあん派もいれば粒あん派もいて
クリームを愛してやまない者もいる。
いずれにせよ誰もがつい、
いい顔になる和菓子である。
さてどら焼きだが
その発祥には諸説ある。
おもしろいのは武蔵坊弁慶が
傷を負った時に助けてくれた民家で
持っていた銅鑼を熱して生地を焼き
どら焼きをふるまったという説。
信憑性にはやや欠けるものの
日本を代表する剛力の弁慶が
大きな体で甘いお菓子を焼いている姿は
なんとも微笑ましい。
yoshing_BT2
季節の呼び名
今日は和菓子の日。
「たなぼた」のことわざでも知られ、
昔から日本中で親しまれるぼた餅。
江戸時代から庶民の味だった
ぼた餅の別名は、おはぎ。
小豆のあんこともち米でつくるのは
ぼた餅もおはぎも同じだが
ではなぜ、呼び方が違うのだろう。
どちらも一年でもっとも
あの世とこの世が近づくといわれる
お彼岸で供えられ、食べられる。
そしてお彼岸は春と秋。
つまり春分と秋分の年2回。
春に咲くのは牡丹。だからぼたん餅。
秋に咲くのは萩。だからおはぎ。
どちらも季節の花に見立てた呼び名なのだ。
厳密にいうとその形も
花に合わせていくぶん異なる。
その呼び名にも
季節への想いを込める。
和菓子というのは
なんと風流な食べものだろう。
monicamüller
位を授かった和菓子
今日は、和菓子の日。
透明感があり、瑞々しいわらび餅。
これからの暑い季節を彩ってくれる。
一説によれば、
平安時代の醍醐天皇の好物であったのだ。
こんな逸話も存在する。
醍醐天皇はわらび餅の味を
ひどく気に入ったあまりに、
太夫の位を授けたとか。
上品な甘さ、モチっとした力強い弾力。
原料となるわらび粉は、希少価値も高い。
天皇ほどの人が、虜になるのも無理はない。
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