河田紗弥 19年8月4日放送
喉が渇いたなら。 〜ぶどうジュース〜
1869年、ニュージャージー州。
ひとりの医師が、教会で行われる聖餐式に
未発酵のワインを使うことはできないかと考えていた。
彼はある日、自宅のぶどう農園で、
絞った果汁を密閉した瓶に入れ、
発酵を防ぐために、瓶ごと沸騰したお湯の中へ入れ、
未発酵のワインづくりに挑戦。
数週間後に瓶をあけると
そこには、未発酵のワイン
つまり、ぶどうジュースが存在していたのだ。
そして彼は、牧師たちに聖餐式に使うことを薦め、
ニュージャージー州南部の教会へと販売を開始した。
その医師の名前は、
トーマス・ブラムウェル・ウェルチという。