佐藤理人 19年8月10日放送
発明の真相 圧力鍋
圧力鍋は蒸気エンジンから生まれた。
フランスの物理学者ドニ・パパン。
1679年、彼は蒸気機関の研究中に、
水の沸騰温度が圧力に比例することを発見。
気圧を高めることで、
骨まで柔らかくする鍋
を発明した。彼はこの鍋を
ダイジェスター
と名付けた。
蒸気の威力を知っていた彼は、
爆発を防ぐ世界初の安全弁まで開発したが、
鍋はまったく売れなかった。
圧力鍋が普及したのは260年後。
第二次世界大戦中の主婦たちが、
熱心に倹約を心がけたときのこと。
以来、圧力鍋は世界中の食卓に、
美味しい笑顔を届け続けている。