2019 年 8 月 のアーカイブ

河田紗弥 19年8月4日放送



喉が渇いたなら。 〜ビール〜

紀元前4000年以上前。
メソポタミアで人類が農耕生活をはじめた頃、
放置してあった麦の粥に、酵母が入り込み、
自然に発酵したことで「ビール」は誕生したと言われている。

中世のヨーロッパでは、
「液体のパン」と考えられていたため、
キリスト教の修道士の間で盛んに作られていた。

当時の修道院は、知識と経験の宝庫。
彼らがつくるビールは、たちまち大人気!

醸造量も増え、
一般の人にも飲まれるほどに広まっていった。
そして、中世の末頃には、
民間でもビールづくりが開始されるようになっていったんだとか。

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河田紗弥 19年8月4日放送


foreverdigital
喉が渇いたなら。 〜ビール〜

1516年、
ドイツのバイエルン地方の君主
ウイルヘルム4世は
「ビール純粋令」を発令する。

修道院でつくられる美味しいビールを
見よう見まねでつくる民間企業が増え、
ビールの品質が全体的に低下したことが理由として言われている。

「ビール純粋令」の中身は、
「ビールは大麦とホップ、そして水以外のものを醸造してはならない。」
というものであった。

これにより、
その後のドイツビールの品質と人気の上昇はとどまることを知らなかった。

この「ビール純粋令」は、
ドイツでは今もなお、国内で製造される
下面発酵ビールにおいては守られている。

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佐藤延夫 19年8月3日放送


Dakiny
金魚の話  琉金

夏の涼を運ぶ、金魚。
室町時代に中国から伝わり、
ブームになったのは江戸時代。
大陸から琉球を経由して薩摩へ運ばれた金魚は、
琉金(りゅうきん)と名付けられた。
丸い体と長い尾びれが特徴だ。
色柄は、素赤(すあか)や更紗(さらさ)などがおなじみだが、
中には鮒の色のまま成長する個体もある。
鉄尾長(てつおなが)と呼ばれ、
日本ではあまり流通していないという。
銀色の金魚も、涼しげだ。

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佐藤延夫 19年8月3日放送


Annie Roi
金魚の話  出目金

金魚は、突然変異の生き物だ。
琉金の群れの中に現れた、
目の飛び出た個体を繁殖したのが
出目金と言われている。
中国では明の時代から存在したようだが、
日本にやってきたのは明治時代。
中国からアメリカに向かう船が横浜に立ち寄った際、
これは珍しいと買い取ったのが始まりだという。
ちなみに英語では、
テレスコープアイと呼ばれているそうだ。

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佐藤延夫 19年8月3日放送


hana *
金魚の話  らんちゅう

らんちゅうは、金魚の王様と言われている。
ずんぐりとした体で背びれはなく、
頭にある大きな瘤が特徴だ。
日本に伝わった最初の金魚、和金から派生した品種で、
愛好家による品評会が熱心に行われている。
ちなみに頭の瘤だが、
脂肪ではなく頭皮が増殖したものらしく、
餌は蛋白質ものが良いとされている。
金魚の王様よりも、
スーパーモデルと呼ぶのがふさわしそうだ。

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佐藤延夫 19年8月3日放送



金魚の話  金魚すくい

室町時代、中国から輸入された金魚は、
江戸時代に一大ブームとなり、
一般家庭に広まったのは明治以降と言われている。
戦時中、戦後は下火になるも、
昭和30年代になると、
花柳界から金魚の人気は復活する。

金魚すくいが始まったのは、江戸時代の終わりごろ。
最初は網ですくっていたが、
丸くした針金に和紙を貼り付けた「ぽい」は
大正時代に生まれている。
ちなみに、金魚すくいの金魚は、
ほとんどが「和金」という品種だ。
今年も、夏祭りのお土産にいかがですか。

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佐藤延夫 19年8月3日放送



金魚の話  オランダ獅子頭

オランダ獅子頭。
知らない人は奇妙に思えるかもしれないが、
れっきとした金魚の品種だ。
オランダで作られたわけではなく、
中国から輸入された金魚が
長崎を経由したため、なんとなく
オランダと呼ばれたのではないか、
という曖昧な説がある。
琉金から進化した品種で、
特徴は、優雅な尾びれと頭のこぶ。
名前に似合わず、とてもキュートな金魚だ。

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