2019 年 9 月 のアーカイブ

大友美有紀 19年9月7日放送



額縁の話 箱型額縁

16世紀になるとイタリアでは
「カセッタ」と呼ばれる額縁がポピュラーになる。
かセッタはイタリア語で「小箱」。
その名の通り箱型の額縁だ。
凹凸の少ない、幅の広い画枠が特徴で、
そこに装飾が施されている。
上塗りをかき削って、下地の金メッキを見せるように
模様を描いたスグラッフィートという技法がよく使われる。
箱型額縁は基本的にシンプルなデザイン。
けれども外縁の細工はとても細やかだ。
たとえばブリューゲルの「東方三博士の礼拝」が飾られていた
箱型額縁は、クルミ材で作られ、
外縁がカールするように立ち上がっている。
細部には金メッキで細かい模様が施されている。

ブリューゲルがそう望んだのか定かではないが、
控えめながら荘厳に絵を縁取っている。

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大友美有紀 19年9月7日放送



額縁の話 オランダの額縁

17世紀のフランドル派とされる作品に、
「絵画を陳列した部屋の鑑定家たち」がある。
文字通り、部屋いっぱいに絵が飾られている。
絵画もさることながら、
さまざまなタイプの額縁を見ることができる。
当時この地方で人気のあった額縁だろう。
登場人物の一人が手元に小さな絵を持っている。
その額縁にはシャッターが取り付けられている。
持ち歩く際に絵を保護するためと、
シャッターを開いて絵を見せた時の驚きを楽しむためだろう。

海外の美術館を訪れる際は、
額縁にも注目してみたい。

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佐藤延夫 19年9月1日放送


KIKO
防災の日に 月

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「月が赤く見えると雨が降る」

月の色は、光の波長の長さが影響します。
空気中の湿度が高いと、
波長の短い青や白の光は
水蒸気の粒に反射して
地表まで到達することができません。
波長の長い赤色の光だけが
水蒸気をすり抜けて地表に届くので、
月がいつもより赤く見えるというわけです。
低気圧や台風が近づいていると、
月が赤く見えやすくなるとか。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えが役に立つかもしれません。

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佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に 星

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「星がたくさん見える次の日は晴れ」

星がいつもより多く確認できるのは、
空気が澄みきって乾燥しているから。
空に雲がないのはもちろんのこと、
雲が現れにくい状態になっているそうです。
そしてこんな言い伝えも。

「星が瞬いて見えると雨が降る」

低気圧が近づくと、
南からの湿った空気と
その場の空気が混ざり合います。
すると空気の密度に違いが生まれ、
光の屈折が変わり、星が瞬いて見えるというわけです。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えが役に立つかもしれません。

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佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に サイレン

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「遠くの鐘の音が聞こえると、天気が悪くなる」

たとえば、時刻を告げる鐘やサイレン。
いつもはあまり聞こえない音が はっきり聞こえたら、
天気は下り坂になると言われています。
音は、温度が高いほうから低いほうへ伝わる性質があります。
地表が暖かく上空が冷たい場合、
音は上に向かって進んでしまい、
遠くまで聞こえづらくなるのです。
低気圧や前線が近づくと、
地表と上空の気温差が少なくなるので
音は横方向に伝わり、遠くまで届くというわけです。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えがあなたを守ってくれるかも。

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佐藤延夫 19年9月1日放送


noneme
防災の日に 虹

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「朝、虹が出たら雨が降る」

東からの太陽の光を受けて西に出現した虹は、
そのあたりの湿度が高いことを意味します。
一般的に天気は西から変わるので、
天気は崩れがちになるという理屈です。
そしてこんな言い伝えも。

「夕方、虹が出たら、次の日は晴れ」

これは反対に、夕方の虹を見るとき、
人は、西へ傾く太陽を背にしており、
雨雲は東に抜けたことを意味します。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えが役にたつかもしれません。

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佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に 飛行機雲

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」

飛行機雲が現れるには条件があります。
それは、上空に湿った冷たい雲があるとき。
すぐに消えてしまうということは、
周りの空気が乾燥していて、
水蒸気が蒸発してしまうからなんです。
そしてこんな言い伝えも。

「飛行機雲がしばらく消えないと、天気は下り坂」

なかなか消えない理由は、
飛行機の飛んでいる高さだけでなく、
全体的に空気が湿っているから。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えが役に立つかもしれません。

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佐藤延夫 19年9月1日放送


OpenCage
防災の日に 生き物

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「蜂が低く飛ぶと雷雨になる」

その原因は、湿度です。
気圧が下がり空気中が湿っていると、昆虫は低く飛ぶと言われています。
もしかしたら羽が重くなるのかもしれませんね。
その一方で、違う行動をとる生き物もいます。

「トビが高く飛べば嵐が近い」

本来トビはなるべく高いところから
地上にいる広い範囲の獲物を探そうとします。
低気圧や台風が近づき、
上空の風が強くなってくると、
トビは、その風を求めて上昇するというわけです。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えがあなたを守ってくれるかも。

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佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に 煙

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「煙がまっすぐ立てば晴れ。たなびくと雨」

煙は暖かい空気なので、
本来ならまっすぐ上にのぼっていきます。
ところが、上空に温度の高い空気があると、
煙の流れがおさえられてしまい、
横にたなびいてしまうのです。
上空に暖かい空気があるときは、
低気圧が近くにいるため、
天気が崩れやすくなるんですね。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えがあなたを守ってくれるかも。

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佐藤延夫 19年9月1日放送



防災の日に 雲

お天気の言い伝えをご存知ですか。

「綿あめのような雲が出たら、天気が悪くなる」

この形の雲は、わた雲とも呼ばれ、
積雲や積乱雲に発達しやすいそうです。
上昇気流で垂直方向に成長し、
成層圏の近くまで達すると
雲長部が崩れはじめ、
激しい雨や風、場合によっては
雹が降る可能性もあるのでご注意を。

今日9月1日は、防災の日。
昔からの言い伝えがあなたを守ってくれるかも。

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