球場の話 駒澤球場の暴れん坊
昭和30年代。
世田谷の駒沢に、プロ野球チームの本拠地があった。
プロ野球チームの名前は、フライヤーズ。
若くて威勢の良い選手たちは気性が荒く、
乱闘や野次も多かったため
駒沢の暴れん坊と呼ばれていた。
球場のすぐそばに選手寮があった。
スパイクを履いたまま帰っていく暴れん坊たちを
勝っても負けてもファンが取り囲んだ。
オリンピックの整備計画のために
10年も経たずに取り壊された幻の「駒澤球場」。
フライヤーズはファイターズと名前を変え、
東京から遠く離れた北海道で戦っている。