村山覚 19年10月26日放送



球場の話  東京スタジアムの胴上げ

昭和37年。東京の下町・南千住に
巨大な野球場が、わずか10ヶ月で完成した。
遠くからもよく目立ち「光の球場」と呼ばれた。

正式名称は「東京スタジアム」。
サンフランシスコのスタジアムを参考にして
天然芝が敷き詰められ、水撒きも自動。
照明が明るく、座席はカラフル。画期的な野球場だった。

30億円もの私財を投じて球場をつくった
オリオンズのオーナーは、お披露目の日に絶叫した。
「皆さん、パ・リーグを愛してやってください!」

スタジアムができて9年目の秋。悲願のリーグ優勝。
約5000人のファンがグラウンドになだれ込んだ。
その中心には、監督や選手よりも先に胴上げされる
オーナーの姿があった。

タグ:

«    »

topへ

コメントをどうぞ

CAPTCHA



login