仲澤南 19年12月14日放送
Ankh32
タワーのはなし 東京スカイツリー
世界一高いタワー、東京スカイツリー。
634mものタワーには、
地震に備えるためのしくみが不可欠だった。
ヒントとなったのは、
法隆寺などに見られる五重塔だ。
五重塔の中央には心柱(しんばしら)と呼ばれる、
塔とは直接つながらない柱が立っている。
地震が起こったとき、
その柱が塔の本体とずれて揺れることで
お互いの揺れを打ち消しあうのだ。
この心柱の考え方をもとに、
東京スカイツリーの中央にも同様の柱が立っている。
揺れを抑えるこの新たなしくみは、
五重塔になぞらえて「心柱制振」と名付けられた。
2019年現在、世界一の高さを誇るタワーは、
1300年も前の技術によって支えられているのだ。