松岡康 19年12月15日放送
Kossy@FINEDAYS
お籠りと鍋
冬といえば、あたたかい鍋。
東北地方で有名な芋煮会。
河川敷に集まり皆で鍋を囲みつつき合う
心も体も温まる風習だ。
実は芋煮会、
ルーツは東北から遠く離れた愛媛県大洲市にあるという。
300 年以上前の江戸時代、
大洲市では「お籠り」という集会が定期的に行われていた。
各農家が里芋を持ち寄り、
鮎からとった出汁で炊いた鍋を食べる。
人々は籠る様にして一つの鍋を囲みながら、
稲の不作などを話しあい、
親睦を深めたという。
寒い夜に、ひとつの鍋をみんなで囲む。
鍋は、ずっと昔から変わらず、
人と人とをつなぐ、魔法の料理なのかもしれない。