与謝野晶子 明るみへ
今日は与謝野晶子の誕生日。
第1歌集「みだれ髪」で世に衝撃を与え、
その後も次々と作品を送り出した。
晶子の評判が上がるにつれ、
夫であり、師でもある与謝野鉄幹の作は、
古いと評されるようになった。
主催していた「明星」は廃刊。
女性関係も激しくなった。
離縁してもおかしくない夫婦の危機に、
晶子は夫を家から追い出す代わりに、
外遊に出すことにした。
しかし、資金がない。
晶子は金屏風に自らの歌を百首書いて
売り出すことを考えた。
そうして渡航費用を貯め、
鉄幹はヨーロッパに旅立っていった。
やっとの事で送り出した後、
晶子はさみしくなるのである。
こんなはずではなかった。
「明るみへ」という小説に、
その心情が綴られている。
その後、晶子もヨーロッパに渡るのだ