佐藤理人 20年1月11日放送
シュリーマン ヒッサリクの城壁
トロイの遺跡を発掘したドイツの考古学者、
ハインリヒ・シュリーマン。
ホメロスの叙事詩「イリアス」に魅せられた彼は、
100人の人夫を連れ、トロイがあったと言われる伝説の場所、
トルコのヒッサリクの丘へ向かった。
発掘から3年後の1873年、高さ6mの城壁が見つかった。
イリアスの王子パリスに奪われた妻ヘレネーを取り戻すため、
メネラーオス率いるギリシャ軍が攻め寄せる。
城壁の上に立ったシュリーマンの目には、
幼い頃に見た「イリアス」の挿絵が映っていた。