田中真輝 20年1月19日放送
by simonwakefield
好奇心と古代遺跡
1908年の今日は、
日本天文学会が設立された日。
イギリス、ソールズベリー平原に円形に並び立つ巨石の列。
ストーンヘンジという名で知られる古代遺跡だ。
最新の研究では紀元前3000年頃作られたことがわかっている。
その頃、日本は縄文時代。
一説には、天文観測所として作られたのではないか、と言われている。
巨石の配置と太陽の位置によって、夏至や冬至ばかりか、
日蝕まで正確に予測できるというのだ。
マヤ文明やアステカ文明など、古代文明の遺跡には、
同じように高度な天文観測所であったと言われているものが少なくない。
農耕を営むために、季節のサイクルを知ることが
重要だったから、というのがその理由だが、
ただひたすらに、頭上を巡る星々の神秘に触れたいという、
人間らしい好奇心が人々を動かしたのでは、という
気がしてならない。