佐藤延夫 20年2月1日放送
雪の結晶 観察
17世紀。
イギリスの科学者ロバート・フックは、
顕微鏡で観察した雪の結晶をスケッチしました。
雪の結晶を、美しい切り絵にして残したのは、
フランシス・チッカリングです。
牧師の妻だった彼女は、
虫眼鏡と鋭い観察眼で、
雪の結晶だけを一冊の本にまとめています。
19世紀。
初めて雪の結晶を写真で残したのは、
ウィルソン・ベントレーです。
顕微鏡にカメラを取り付け、
46年間で5000枚以上の結晶を撮影。
その生涯をかけて残した作品は、
世界中に、雪の結晶の美しさを教えてくれました。
雪がつくる儚い芸術作品は、
人の心にも、優しく降り積もる。