川田琢磨 20年2月22日放送
ありがとうの形
チェコの作曲家、ボフスラフ・マルチヌーが書いた作品の一つに、
「5つの連作マドリガル」という小品集がある。
これは、彼の友人だった、とあるヴァイオリニストが演奏するために、
特別に書き下ろされたものだ。
そのヴァイオリニストは、曲を作ってくれたお礼にと、
相対性理論の特別講義を行った。
だが、チェコの偉大な作曲家には、さっぱり理解されなかったという。
この不思議なヴァイオリニストの名は、
かの天才科学者、アルベルト・アインシュタイン。
ありがとうの気持ちを伝える理論はまだまだ未完成だったようだ。