山本貴宏 20年3月15日放送



桜のはなし 桜大国日本

今でこそ、桜大国と言われる日本。
しかし、花を観賞するという行為は中国から伝わったものだった。

中国では、香りの強い梅が圧倒的に主流。
豪華で、富の象徴である牡丹や高潔で品のある梅を好むためだという。
中国文化の影響が深い万葉集には、
桜の歌が44首なのに比べ、梅の歌は118首も収められている。

その後、花の観賞が日本の文化になるにつれて
日本人は梅よりも桜を好むようになり、
古今和歌集では花と言えば桜を指すまでになった。

春になるといっせいに花開き、
またたく間に散ってしまう花びらの姿が日本人の武士道精神をくすぐったためだとか。

梅の香りよりも散っていく花びらに惚れ込んだ日本の武士道精神は
あなたの中にも、きっと眠っているはず。

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