藤本宗将 20年3月21日放送
カウントダウンの話 ロケット
ロケットの打ち上げにおいて
初めてカウントダウンが採用されたのは、
実は映画の中だった。
それは1929年に制作された
SF映画『月世界の女』でのこと。
この映画の打ち上げシーンはとてもリアルで、
現実の宇宙開発にも影響を与えた。
カウントダウンもこの映画以後、
実際のロケット発射に使われるようになったのだ。
3、2、1、と秒読みが進むたび
高まっていく緊張感と期待感。
そして何より、来るべき一瞬に向けて
人々の気持ちがひとつになる。
カウントダウンが
さまざまなイベントにも広がったのは、
きっとそんな魅力によるのだろう。