薄景子 20年3月29日放送
春野菜のはなし 春の皿には苦味を盛れ
「春の皿には苦味を盛れ」
日本にはそんな諺がある。
フキノトウ、タラの芽、菜の花など、
春ならではの山菜や野菜の苦みや香りこそ
この時期いただかなくちゃ、もったいない。
そのとおりではあるが、
それだけではない。
春野菜の苦みの正体は、
ポリフェノールなどの抗酸化作用をもつ成分。
冬に溜めこんだ体の老廃物を
きれいに掃除してくれる働きもある。
さあ、いよいよ新年度。
春野菜の苦みの力を借りて、
心に溜めこんだほろ苦い思いも
すっきり手放してみませんか。