ナイチンゲール
看護教育の母ナイチンゲールは、感染症予防の母でもある。
1854年、クリミア戦争が勃発すると、
ナイチンゲールと看護団はイスタンブールの野戦病院に向かった。
彼女がそこで目にしたのは負傷そのものではなく、
不衛生な病院内で感染症によって命を落とす兵士の姿だった。
ナイチンゲールは不潔なシーツの洗濯など、
医療行為以前の問題を改善し、
着任時に42%だった負傷兵の死亡率を
3ヶ月後には5%にまで低下させた。
その後、院内感染防止の意識が広く世に広まることになった。
医療従事者への感謝を込めて。