アイスクリームのおはなし 正岡子規のアイスクリーム
アイスクリームが大好物だった
俳人、正岡子規。
病をおして友人の高浜虚子を訪ねたときには、
虚子が止めるのも聞かず、
アイスクリームを2杯完食した。
そのお礼に後日こんな句を送っている。
「一匙のアイスクリームや蘇る」
この時初めて俳句に詠まれたアイスクリーム。
いまはもう夏の季語の定番になっている。
アイスクリームのおはなし 正岡子規のアイスクリーム
アイスクリームが大好物だった
俳人、正岡子規。
病をおして友人の高浜虚子を訪ねたときには、
虚子が止めるのも聞かず、
アイスクリームを2杯完食した。
そのお礼に後日こんな句を送っている。
「一匙のアイスクリームや蘇る」
この時初めて俳句に詠まれたアイスクリーム。
いまはもう夏の季語の定番になっている。
アイスクリームのおはなし モーツァルトのアイスクリーム
21歳になったモーツァルトはパリにいた。
新作のシンフォニーがチュリルリー宮で演奏され、
大きな拍手を浴びていた。
嬉しさのあまり街に繰り出し、
向かった先は、パレ・ロワイヤル。
上等なアイスクリームを食べたことを
父への手紙に書いている。
ちょっといいことがあった日、私たちも
いつもより高いアイスクリームを買ったりする。
モーツァルトだっておんなじだ。
CanadaPenguin
アイスクリームのおはなし 「はつ恋」のアイスクリーム
ツルゲーネフの代表作「はつ恋」。
16歳のウラジーミルは
恋する年上の女性ジナイーダをこんな風に語る。
「冷たいって君は言うけど、そこに味があるんだよ。
君だってアイスクリームが好きだろう?」
ジナイーダの冷たさも
彼女の魅力の一部だというのだ。
すぐ溶けてしまうことも含めて、
アイスクリームは、はつ恋の比喩にぴったりだ。
アイスクリームのおはなし 「クレイマークレイマー」のアイスクリーム
映画「クレイマークレイマー」の主人公テッド。
ある日突然妻が家を出て行き、
息子ビリーとの二人暮らしが始まる。
テッドの用意した晩ご飯を嫌がり、
アイスクリームが食べたいとぐずるビリー。
思い通りにできないテッドのいらだちと
母親のいないビリーの寂しさがぶつかる印象的なシーンだ。
実はこのくだりは、ビリー役の少年が
大のアイスクリーム好きだったことから
脚本に書き加えられた。
真実を混ぜると映画はつよくなるようだ。
アイスクリームのおはなし 日本初のアイスクリーム
はじめて日本人がアイスクリームを
食べたのは、江戸末期のこと。
江戸幕府が送った使節団が
アメリカで食べたのが最初だと言われている。
その中のひとり町田房蔵が数年後、
横浜にアイスクリーム屋をオープンした。
その値段はいまの価値でなんと8000円。
高すぎたせいかさっぱり売れなかった。
それから150年。
アイスクリームのない夏なんて、
いまはもう想像もできない。
Copyright ©2009 Vision All Rights Reserved.