川野康之 20年6月20日放送



長谷川辰之助と二葉亭四迷

二葉亭四迷こと長谷川辰之助は、愛読したロシア小説のように
人間の心や社会の姿を書きたかった。
しかし日本語には表現する言葉がなかった。
その頃は書き言葉といえば文語体か戯作調が普通で、
口語体はまだ発明されてなかったのである。
友人の坪内逍遙に相談すると
「君は圓朝の落語を知っているだろう、あの通りに書いてみたらどうか」
と言われた。
手探りで新しい小説の言葉を作り上げていった。

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