古居利康 20年6月27日放送



家康がつくった図書館

江戸城の一角に図書館があった。
その名は紅葉山文庫。
1602年、幕府を開く前の年に、
徳川家康がひらいた。

キリスト教の宣教師がこの国に伝えた
活字印刷。16世紀末には書物の出版が
盛んになっていた。
家康は、歴史書や学術書など
広く収集する一方、みずからも
和漢の古典を出版するほどだった。

紅葉山文庫は、そんな家康の
書物好きの、いわば集大成とも言えた。

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