2020 年 6 月 のアーカイブ

佐藤延夫 20年6月6日放送



楽器の日  フォトプレイヤー

時代とともに、消えていく楽器がある。
フォトプレイヤーもそのひとつだろう。
サイレント映画全盛の時代、
音楽や効果音をその場でつけるために、
映画館で演奏された。
穴の空いた巻き取り式の紙をセットすると、
ピアノやパイプオルガンが自動で鳴り響く。
そのつくりは、オルゴールに似ている。
そのほか紐を引っ張ったりボタンを押したりすると
シンバルやカスタネット、チャイムなどが鳴る仕組みだ。

活躍できる場所を失ったフォトプレイヤーは、
展示用として何台か残るのみ。
楽器にも、運命がある。

今日6月6日は、楽器の日。
あなたの思い出の曲は、なんですか。

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佐藤延夫 20年6月6日放送



楽器の日  楽器じゃなくても

楽器と名のつくものだけが、楽器ではない。
ビリヤードの玉。
笑い袋。
バケツ。
塩化ビニールの管。
音の出るおもちゃ。
グラス。
鍋。
フライパン。
自転車。
野菜。

叩いた瞬間、吹いた瞬間、音が出れば、
それはもう立派な楽器だ。
R.E.M.、デヴィッド・ボウイ、キング・クリムゾン。
何人ものアーティストが、
楽器ではない楽器を使い、
新しい音楽を切り開いた。

今日6月6日は、楽器の日。
とりあえず目の前のものを叩いてみよう。

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