大友美有紀 20年7月5日放送
江戸切子の日 加賀屋久兵衛
今日は江戸切子の日。
その歴史は、天保5年、1834年に
大伝馬町の加賀屋久兵衛というビードロ屋が、
金剛砂(こんごうしゃ)でガラスの表面を彫刻したのが
始まりだったと伝えられています。
明治6年、1873年には品川興業社硝子製造所が開設。
明治14年にはガラスカットの指導者として、
英国人のエマニエル・ホープトマンを招き、
十数名の日本人が指導を受けました。
そして現在に伝わる江戸切子のガラス工芸技法が
確立されたのです。
その後、国内のガラス製造がさかんになり、
ふだん使いの食器として切子が作られるようになります。
美術品ではなく、日用品。
江戸切子のある暮らしは、庶民のものでした。