2020 年 9 月 のアーカイブ

小野麻利江 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  マーク・トゥエイン

大手を振って旅に出かけづらい状況が
なおもつづく、現在。

だったら、あなたではなく、
あなたの「夢」を旅立たせる
準備期間に充ててみてはどうだろう。

来月の状況すら、予測はつかない。
でもあなたの人生は、今日も進んでいる。

だから、作家、マーク・トゥエインの
こんな言葉を贈ります。

20年後に失望するのは、
やったことよりも、やらなかったことだ。

だから舫い(もやい)綱を解いて、
不安のない港から出港しよう。
あなたの帆に貿易風をとらえ、
冒険し、夢を見て、そして発見せよ。

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石橋涼子 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  アインシュタイン

偉大なる物理学者アルベルト・アインシュタインは言った。

昨日から学び、今日を生き、明日へ期待しよう。

今、世の中は、
新しい挑戦をしたいと願っても、
最初の一歩を踏み出しにくい空気かもしれない。
自宅にいる時間が増えると
毎日の変化だって減ってしまいがちだ。

それでも昨日と同じ今日は無いし、
今日と同じ明日はない。
アインシュタインだって、
昨日からの学びと、明日への期待を
日々、積み重ねて、
相対性理論から相対性宇宙論まで到達したのだ。

なによりも、
明日にどんな可能性が広がっているかを期待して
今日、何かに取り組む方が楽しいに決まっている。

新しい一歩を踏み出すために、
アインシュタイン博士から、もう一つの言葉。

何かを学ぶのに、
自分自身で経験する以上に良い方法はない。

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熊埜御堂由香 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  おらおらでひとりいぐも

夫の定年を目前に、子どもも巣立っていき、
これからふたりでどんな暮らしをしていこうか?
そう考え始めた矢先に、夫に先立たれてしまったとしたら?
そんな、経験をした作家がいる。
若竹千佐子さんだ。

専業主婦をしていた55歳の時に、
夫が突然、脳梗塞で亡くなってしまう。
「図書館に行ってくるよ」そう家を出て行ったきりだった。
お互い本が好きで、気の合う夫婦だった。

悲しみから自宅に引きこもっていたが
勇気を出して小説教室に通い始めた。
小説家はずっと憧れていた職業だった。

夫との死別や、出身地である岩手の方言も交えて、
やっと書き上げた初めての小説が、2018年、芥川賞を受賞した。
63歳になっていた。

その小説のタイトルは、「おらおらでひとりいぐも」。
標準語にするなら、「私は私で、ひとり行くわ。」

人生100年時代を、
楽観もせず、悲観もせず、書くことと共に生きていく。
若竹さんの老境への決意は、
軽やかに、でも力強く、多くの人の背中を押してくれる。

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熊埜御堂由香 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  ヘミングウェイ

ノーベル賞作家、
アーネスト・ヘミングウェイは言った。

あちこち旅をしてまわっても、
自分から逃げることはできない。

この自粛期間に、自分と向き合う時間が増えたという
ひとも多いのではないだろうか。

これから、まったく変わってしまったこの世界で、
新しい一歩を踏み出すのは自分自身だ。
自分から逃げずに踏み出せば、きっと道は拓ける。

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茂木彩海 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  坂本龍馬

近代日本の立役者、坂本龍馬。

どうしてもその功績に話が向かいがちだが、
天下の変わり者であったということはよく知られている。

黒船の来航を見て、恐れおののく武士をよそに
「欲しいなぁ」と言ってのける実直さ。
敵のはずの勝海舟の開国論に感動して弟子になり、
亀山社中では日本初の株式会社とも言える組織運営をやってのけた。

人と違うことに自信を持ちにくい今。
気にせず進め、と龍馬は言う。

丸くとも一かどあれや 人心 あまりまろきはころびやすきぞ

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薄景子 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  ガンジーの遺言詩

インド独立の父、マハトマ・ガンジー。
愛称である「マハトマ」には、
「偉大なる魂」という意味がこめられ、
非暴力・不服従の精神を貫きとおした。

数々の名言を遺したガンジー。
その遺言といわれる詩にはこんな言葉が綴られている。

束縛があるからこそ、
私は飛べるのだ。
悲しみがあるからこそ、
私は高く舞い上がれるのだ。
逆境があるからこそ、
私は走れるのだ。
涙があるからこそ、
私は前に進めるのだ。

すべての逆境は人生の試練だというように。
ガンジーの言葉は、
不安だらけの未来へ旅立つ人々の、
勇気と希望の地図になった。

ガンジーは言う。

明日死ぬと思って生きなさい。
永遠に生きると思って学びなさい。

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若杉茜 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  樋口一葉

極みなき大海原へ出でにけり やらばや小舟波のまにまに

明治時代の作家、樋口一葉の歌である。
文壇での活躍を始めたころ、
広い世界への旅立ちに際し、決意や不安に揺れる、
葉っぱの小舟のような自分の心境を詠んだものだ。

予想もつかない波が、
次から次へとやってくる今日。

不安に揺れながらも漕ぎだすことをやめない。
そんな繊細な強さを持って明日を迎えられますように。

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薄景子 20年9月27日放送



旅立ちに贈る言葉  ゲーテ

昨日まで当たり前だったことが
今日はもう、とっくに過去の話になっている。

100年に一度の変化の時を生きる中、
私たちはどんな一歩を踏み出していけばいいのだろう。

ドイツの詩人、ゲーテは言った。

「自分自身を信じてみるだけでいい。
きっと、生きる道が見えてくる」と。

見えない未来へ旅立つときこそ、
忘れてはいけないこと。

それは、あなたがあなたを信じること。

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名雪祐平 20年9月26日放送



パニック 笑い病

笑いすぎて、息もできない。

1962年、タンザニアのカシャーシャ村で
発生した、笑い病。

一人の女子生徒がジョークを飛ばして
数人の笑いが止まらなくなり、
生徒、教師に爆発的に感染し、学校閉鎖の事態に。
すぐに村全域が冒され、30km離れた村まで広がり、
1000人以上が笑い苦しんだ奇病。

いったい、最初のジョークは何だったのか?
わかれば、仏頂面のあの人にプレゼントしたい。

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名雪祐平 20年9月26日放送



パニック 踊りのペスト

踊ろうよ、絶命するまで。

それは「踊りのペスト」と呼ばれた。

1518年、フランスのストラスブール。
フラウ・トロフィアという女性が
突然、村の通りで踊り出した。
気絶するまで踊り、意識が戻っては踊り……。

その狂気は、1か月後400人以上に伝染。
不眠不休で踊り狂った末、
餓死、衰弱、心臓発作などで100人近くが死亡した。

なぜ、人間は死ぬまで踊りたがるのか?
その原因はまだ解明されていない。

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