2020 年 9 月 5 日 のアーカイブ

佐藤延夫 20年9月5日放送


Pink Cow Photography
国民栄誉賞の日  黒澤明

勉強でも、仕事でも、
頑張り続けることって難しい。
ゴールが見えなくて
心が折れたとき、
黒澤明監督の言葉が、
手を差し伸べてくれる。

 これでもか、
 これでもかと頑張って、
 一歩踏み込んで、
 それでも粘ってもうひと頑張りして、
 もう駄目だと思っても
 ズカッと踏み込んで、
 そうしていると突き抜けるんだ。

今日9月5日は、国民栄誉賞の日。
黒澤明さんが受賞したのは、1998年のこと。
諦めないのも、才能のひとつ。

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佐藤延夫 20年9月5日放送



国民栄誉賞の日  渥美清

目に見えないウイルスに備える。
そんな毎日は、生きることの意味を
あらためて考える機会になった。
とはいえ、生きてるって、なんだろう。

フーテンの寅さんは、こんなことを言っている。

 なんと言うかな。
 ああ、生まれてきて良かった、
 そう思うことが何べんかあるだろう。
 そのために生きてんじゃねえか。

今日9月5日は、国民栄誉賞の日。
渥美清さんがこの賞をもらったのは、1996年のこと。
生きる幸せは、ふとした瞬間にある。

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佐藤延夫 20年9月5日放送


Mainichi Shimbun
国民栄誉賞の日  長谷川町子

炎上。誹謗中傷。
誰かが誰かを攻撃する。
その様子を対岸から眺める。
SNSは、そんな日常を当たり前にした。

漫画家の長谷川町子さんは、
こんな言葉を残している。

 社会の歪みや不安というものを、
 私たちは単なる社会問題と見て、
 それが自分たちの悪意や、自己中心の大きな集積であることを、
 忘れがちであります。

今日9月5日は、国民栄誉賞の日。
長谷川町子さんが受賞したのは、1992年のこと。
およそ30年前の言葉が、この時代に突き刺さる。

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佐藤延夫 20年9月5日放送



国民栄誉賞の日  王貞治

何が起こるかわからない。
そんな当たり前のことを思い知らされた年。
ふと考えてしまうのは、
自分の人生について、だったりする。
これまでのこと。
これから先のこと。

もしも、ちょっと思い悩んでしまったら、
一度立ち止まって、
道を極めた人の言葉に耳を傾けてみよう。
たとえば、王貞治さんの場合。

 僕は、人生は円だと思ってきました。
 朝があれば、昼があり、夜があって、朝がくる。
 季節で言えば、春、夏、秋がきて。
 これはもう止めようがありません。
 人間もサイクルみたいなものがあって、
 調子がいいときもあれば、悪いときもある。

今日9月5日は、国民栄誉賞の日。
日本の国民栄誉賞第一号、世界のホームラン王は、
いつでも自然体だ。

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佐藤延夫 20年9月5日放送



国民栄誉賞の日  植村直己

あなたは、なにが欲しいですか。
愛。お金。名誉。それとも・・。

人の欲望は果てしないけれど、
突き詰めると、それはもっと単純なことなのかもしれない。

冒険家の植村直己さんは、
こんな言葉を残している。

 人の生きる本当の価値は、
 お金や肩書きなどではなく、
 夢を追い求め、
 一瞬一瞬を精一杯生きることにあります。

今日9月5日は、国民栄誉賞の日。
植村直己さんが受賞したのは、1984年のこと。
綺麗事を飛び越えた美しさが、この言葉に込められている。

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