佐藤延夫 20年9月5日放送
Mainichi Shimbun
国民栄誉賞の日 長谷川町子
炎上。誹謗中傷。
誰かが誰かを攻撃する。
その様子を対岸から眺める。
SNSは、そんな日常を当たり前にした。
漫画家の長谷川町子さんは、
こんな言葉を残している。
社会の歪みや不安というものを、
私たちは単なる社会問題と見て、
それが自分たちの悪意や、自己中心の大きな集積であることを、
忘れがちであります。
今日9月5日は、国民栄誉賞の日。
長谷川町子さんが受賞したのは、1992年のこと。
およそ30年前の言葉が、この時代に突き刺さる。