三島邦彦 12年3月11日放送
言葉・2011/三島邦弘
ミシマ社という出版社がある。
2006年設立、「原点回帰」を旗印に
慣習にとらわれない出版活動を続ける、
今最も元気な出版社である。
出版業界が決して順風とはいえない中で、
ミシマ社は、なぜ前へ進み続けられるのか。
代表の三島邦弘は著書『計画と無計画の間』の中でこう語る。
「売る」ことが目的化してしまっては
ものづくりの原点から離れてしまう。
ものづくりの原点はあくまでも、
「喜び」を交換することにあるはずだ。
読む喜びと、読まれる喜び。
その原点から逃げないこと。
そこには、たぎる熱があり、未来に続く道がある。