熊埜御堂由香 12年3月18日放送
soupboy
動物と人 ロッキーとトットちゃん
黒柳徹子のエッセイ『窓際のトットちゃん』
には、小さい頃の愛犬、
シェパードのロッキーが親友として登場する。
ある日のこと、ふざけたロッキーが
トットちゃんの右耳を噛み千切った。
耳はぶらぶら、血が噴出した。
けれどロッキーをかばい泣かなかった。
病院から帰ると、ロッキーがいない。
はじめてトットちゃんは大声で泣いた。
するとソファーの陰からロッキーがのぞき、
大丈夫なほうの耳をそーっとなめた。
包帯だらけのトットちゃんは言った。
これで、ロッキーと
もっと仲良くなったわ。
トーク番組の聞き手として
誰の心にも優しく入っていく徹子さんは、
動物にも
心の垣根をつくらないひとだった。